クラッチスイッチの修理

令和初の大阪プチミーティングへ行った時の事、大阪外環状(国道170号)線へ出る際に1速のつもりが4速に入ったままクラッチを繋いで敢え無くエンスト、クラッチレバーを握ってセルスターターボタンを押しても反応なし…

「えっ！？クラッチさえ切っていればギヤが入っていてもセルは回る筈。」と焦るも反応が無いのは事実でギヤをニュートラルにしてエンジン始動。

正しく操作していれば全く(永遠に？)気付く事は無かったのでしょうが、人間ですから時には間違う事も有りますよね。^^;

考えられるのはクラッチスイッチ、スイッチが固着しレバーを握っても握っていない状態のままになっているのだろうとスイッチを外します。



ん～新車時から付いている部品だし、どうせ汎用だろうからこの際新品パーツをオーダーしておくか…と思いパーツリストを見ると、ナントまさかのバイク君専用部品！

しかも当然の如く販売終了…

マ、マヂですか…仕方ないのでOHする方向で分解します。



やはりと言うか固着していますね、そもそもレバーが握られていない(スイッチが押されている)状態が長いので当然と言えば当然ですが…

それにしてもナント複雑な構造なんだ事…上のコの字状のプレートで戻る力を得ているようですが、斜めになっている可動部が必要以上に下がってしまい外れています。

しかも可動部の動きと連動(制限)するプレートが可動部から外れ、可動部が一番下まで下がってしまった所で固着しています。

恐らく操作回数が多く酷使されるうえ固着した場合でもフェールセーフでエンジンが掛からない方向にする為に、このような複雑な構造になっているんだと思います。(確かにギヤが入っている状態でセルが回ると動いて危険ですからね。)

流石新車時車体価格100万円オーバーのバイク、安全面には惜しげもなくおカネが投じられていると感じた瞬間でした。



金具と内部を分解清掃して…



元通り組み上げました、あとは車体に取り付けるだけです。



1速に入れてクラッチを握るとセルが回りました、このスイッチのお世話になる事が無いのが一番ですがエンストさせた時ってちょっと焦ってしまう事が多いので、ちゃんと動作するようにしておきたいですね。