SSブログ

エアライン修行をしてみて… [飛行機]

今日で10月も終わり、いよいよ秋本番から晩秋に掛かる月で食欲の…食欲の…食欲の秋と…(をぃ)

意図せず3月から始まったJGC修行、アイランドホッピングツアー参加途中から意識し出して修行を本格化しようとした矢先の新型コロナウイルスの蔓延…

国内はまだ平穏で全日空がプレミアムポイント特別倍率の発表により来年予定していたSFC修行を前倒しして3,4月と6月、日本航空の方は6,7,8,9,10月に予定していた計画が7,8月へ集中する事となり、かなり集中的に搭乗する事となりましたが当初の計画では10月下旬の達成予定だったんですよ。

まぁ、これだけ欠航を喰らい続けていると焦燥感が全く無い訳じゃないので、乗れるうちに…と言う気持ちが有ったのも確かですし、台風の影響の有る9月以降は南の島での修行は難しいだろうと言う判断も有りました。

結果的に当日は一度も天候によるダイバート(天候不良で目的地空港へ降りれず別の空港へ着陸等)や欠航に出くわさなかったのは運が良いと言うか何と言うか、良かったです。

(天候不良で)熊本ではなく福岡や、徳之島行きだけど出発地の奄美大島へ引き返すとか、(門限の関係で)大阪(伊丹)ではなく大阪(関西)…と言う可能性の場面も有りましたが、いずれも目的地へちゃんと行けました。

さて今回はエアライン修行をしてみて感じた事を少し書いてみたいと思います。

修行と言う名の如く、経済的、精神的、体力的な苦行が待ち受けている…なんてイメージが有りました。

インターネットで記事を拝見すると、折り返し搭乗と言う非日常的な乗り方に対する後ろめたさみたいなものやお金をドブに捨てるのと同義とか…

好きだった飛行機が嫌いになるほど「乗らなければならない」とか、修行半ばにして挫折しかけたとか…

でも私的にはそうでも無かったです、寧ろ資金面が許せるならもっと続けたかったくらい…^^;

ここでは一般的に苦行と言われている部分について、私的な感想を書いてみたいと思います。

1.朝が早い

「修行僧の朝は早い」と言う言葉が有るようです、これは1日にたくさんの便に乗らなければならない(修行している)からと言うのも有りますが、これは鉄道の青春18きっぷに通じるものが有りますね。

私的には「一番安い便=早朝便」と言う部分も大きいです。

確かに大阪(伊丹や関西)空港を7時台の便となると、自宅を出て乗るのは最寄駅を4時、5時台の電車に乗らないといけない…なんて事も有りました。

DSC03095.JPG

でも鉄道の撮影と比べたら全然ユルイ…夜行列車を撮影していた時は夏場なんかは現地5:00や5:30の列車を撮影する為に2時や3時に出発なんて事も有りましたから、それと比べると全然マシでした。

ef65-1118-102re.jpg

確かに朝起きるのが苦手な方は最も高いハードルかもしれませんね、起きたらもう飛行機の出発時刻だった…なんてオチも有り得なくはないです。

あと泊まり掛けで泉佐野や博多、鹿児島のホテルに宿泊して7時台の飛行機に乗った事も有りました、枕が変わると寝付けないのでやや不安は有りましたけれど修行だけに体がコテンパンに疲れていましたからスンナリと入眠出来ました。


2.客室乗務員さんからの攻撃?

良く客室乗務員さんから「このまま折り返しされるのですよね?」とか言われて恥ずかしい思いをしたなんて書かれているのですが、アコモは全然そんな事無くて、毎回では有りませんが同様の質問をされたりしましたけれど全然気にならないところか寧ろ積極的に搭乗時、「帰りの便にも乗りますので、よろしくお願いします。」なんて猛アピール?していました。

折り返し搭乗する時も「戻って来ました~♪」と言うと、客室乗務員さんから「お待ちしておりました。」とか「お帰りなさい。」と労ってくださったりしました。

多分、最初のホッピングツアーの時に対応してくださった客室乗務員さんの対応が良かったから、折り返し搭乗に何ら抵抗が無いようになったんだと思います。

ある客室乗務員さんのツイッターで「修行僧ウザッ」とか「修行僧意味不明」とか書かれている方もいらっしゃるようですが、そんな方でも飛行機に搭乗している時は仕事として割り切って乗客に不快な思いをさせずにプロとしての対応をされているので、本意は別として「快適な空の旅」を提供してくださった事に感謝です。

実際に折り返し搭乗の事を言っても、「そうなんですね、お帰りの便でもよろしくお願いします。」って仰ってくれるケースが多かったです。


3.グランドスタッフさんからの攻撃?

これは宮崎から福岡行きの便で空港に到着した時の事、グランドスタッフさんから「宮崎行きへお乗り継ぎの方、こちらへお越しくださーい。」との呼び声が…

他の乗客の方からすると「宮崎から福岡に到着して、宮崎行きに乗り継ぎ?」と思われるでしょうね、でも別に悪い事している訳じゃないし鉄道だって青春18きっぷで折り返し乗車したりするので、全然気になりませんでした。

あと、鹿児島、屋久島、コウノトリ但馬の各空港ではバッチリと顔を覚えられてしまいました。

誰にって?屋久島、コウノトリ但馬空港、宮崎ブーゲンビリア空港は保安検査場の方ですね、だって窓口が1つしか無いし屋久島と宮崎ブーゲンビリア空港なんかは1日4回も通りましたし、コウノトリ但馬はその空港に発着する全ての便に搭乗しましたから、そりゃ覚えられますよね。と、言うか率先して「今日はあと〇回来ます。」とか「本日〇回目で~す♪」と言うと案外気楽ですよ。^^;

特に屋久島とコウノトリ但馬空港ではスロープから降機するので、ヘルメットを被っている作業員の方にも覚えられているかもしれません、出発時毎回手を振ってたのも有りますが…^^;

中待合には警察官も詰めていましたので、「こいつ何で何回も行き来してるんだ?怪しいなぁ…」なんて思っていたのかも?

鹿児島空港は搭乗カウンターの方ですね、特別通過証を発行してもらえなかったので1往復する度に搭乗カウンターへ行く事になり窓口は複数有るのですが運が良いのか悪いのか同じ方に対応してもらう事となりましたから…


4.DQNなお客様と居合わせる

かなりの回数飛行機に乗っていると中にはDQNなお客様と居合わせる事が有ります。

ちょっとした事に立腹したり、大声で騒いだり…あと1列目(おダイヤ様?)の方が客室乗務員さんを夜の街の方のように扱ったり…いい大人なんだから少しは考えましょうよって思うんですけれど、まぁ反面教師だと思ってああ言う人にはならないように気を付けようって思います。

私的に「お・も・て・な・し」って言うのは一方通行じゃないと思うんですよね、利用するお客様側も利用してもらう航空会社側もお互い阿吽の呼吸とまではいかないけれど、どれだけ気を遣えるかって所だと思います。

例えば空港窓口で手続きに時間が掛かりそうだなと思ったら少し離れた所や椅子に掛けて待つとか…間近にお客様が居ると、グランドスタッフの方もこちらにその気が無くても「早くしろオーラ」を感じてしまうでしょうし、カウンターにCLOSEの札を掲げて作業に集中出来るでしょうし…

特に機内はエンジンの音や風切音で静かでは無い環境なので言葉を伝えるのが難しい環境、なので顔の表情で意思を読み取る事が必要になると思うのですが今だと新型コロナウイルスの影響でマスクを着用しているから客室乗務員さんからするとお客様の「目」しか見えない訳ですよね、それだとお客側からしてもちゃんと自分の意志や気持ちが伝えられているかと言う部分が有るので私的にはジェスチャーを交えたりしています。

あめ玉を貰って、その後であめ玉の袋を回収に来られるのですがアコモはあまり機内では食べないので指でOKマークを出すんです、そうすれば「あぁ、このお客さんはあめ玉を食べていないから袋の回収は要らないんだね。」と分かってくれるんです。

言葉には出さないけれど、ちゃんと意思疎通は出来ている…それがまた嬉しかったりするんですけどね。^^;

降機の際もシートベルトをだいたい元通りの長さ一文字に重ね、「借りたものは元通りにしてお返しする。」と「良いフライトでした。」と言う気持ちを込めてやっています。

ホントは無意識にこう言う事が出来るのが良いのでしょうけれど、アコモはまだまだこう言う部分の人間が出来ていないので意識しないと出来ないって感じです。

おカネを支払って利用しているお客が何でそこまでするの?って思われる方もいらっしゃると思いますが、結果的にそうした方が物事がスムーズに進みますしお互い良い気持ちでいられますから。


5.ちゃんとした時間に食事が出来ない

これは鉄道の撮影をしていた時もですが、食事は二の次で食べても駅そばかコンビニ弁当が基本って感じでしたので苦になる事は有りませんでした。

ただ行った先で食事も楽しむのがアコモ流なので、出来るだけ地モノを口に出来る様にと思いましたが修行自体に莫大な費用を投じているのでどちらかと言うと縮小傾向にならざる負えない感じでした。

DSC03166.JPG


6.飛行機好きでも朝から晩まではご勘弁?

飛行機に乗りたくて乗りたくて仕方なくても、流石に8回搭乗すればお腹一杯になります。

自前で計画した中に1日で8便、9便と言うのが有りましたけれど、これくらいが丁度良いと言うか限界ギリギリな感じがします。

搭乗時間は殆どが1時間以下ばかりなので、座っている事自体の辛さは全く有りませんでした。


7.朝起きて寝るまでひたすら孤独な旅?

元々旅は一人旅が基本なので、別に孤独とか思った事全然無いですねぇ~

そりゃ~同行者が居た方が楽しいでしょうけれど、こんなマイノリティーな目的で同じ方なんて滅多に居ないでしょうし居たとしても精々1~2区間でしょうし…

DSC02942.JPG


8.体調不良は最悪の敵?

概ね体調は良好でしたが、47,48回目の搭乗前に胃の具合が悪い状態になりました。

恐らくオーバーワークと睡眠不足から来ているのが原因だと思いますが、フライト時間が短いのと1往復した後に6時間以上間隔が開いているので問題無しと搭乗しました。(画像はその絶不調時に撮影)

DSC03308.JPG

午後からは体調も戻り問題無くなりましたが、1日中乗る時だったら最悪だったかも?とちょっと怖い物を感じました。


9.回数修行だと、その回数分の予約を取らなければならない

日本航空のみ可能な回数による達成、例えば50回なら当然50便の予約を取らなければなりません。

アコモは50便のうち16便はJALPACさん主催のツアーに参加したので実質34便で済んだので、そこまで苦には感じませんでした。

又、日本航空の予約システムでは同一区間を2往復までしか予約出来ないので、電話で追加をお願いする以外方法が無いのが少し面倒でした。

ただ新型コロナウイルスによる欠航が本格化してからは電話がつながらず予約変更する為に空港へ行かねばなりませんでしたが、今となっては良い(苦労話の)思い出ですね。

cancel4-5-2.jpg


10.多額の費用と時間が掛かる

これについては避けようが有りません、アコモの場合ビジネス利用で5万円くらいは節約出来ましたけれど、ほぼ焼け石に水…

でも日本航空に関してはツアーの16フライト分の148,800円は純粋に飛行機に乗る事を楽しむ為に参加したので、これは実質除外しないといけないのですが一応全て含めてと計算すると…

日本航空(搭乗回数による達成)は、1回の搭乗単価が7,072円で搭乗した日数は11日間、搭乗時間は40時間35分(1回あたりの平均搭乗時間48.7分)で待ち時間38時間40分でした。

一方、全日空(プラチナポイントでの達成)は、1プレミアムポイント単価が7.747で搭乗した日数は6日間で搭乗回数12回、搭乗時間は25時間(1回あたりの平均搭乗時間2時間5分)で待ち時間3時間30分でした。

1プレミアムポイント単価が10を切ればコスパが良いと言われているのですが、割高になる国内線オンリーでも特別倍率のお蔭で1ケタ台に抑えられたのは良かったです。

2つ合わせて搭乗日数17日、搭乗回数62回、搭乗時間65時間35分、乗継待ち時間42時間10分でトータル107時間45分ですから1日18時間起きているとすれば1日の35%は空港に居るか飛行機に乗っているって事になりますね。

これを見るとポイントによる達成と回数による達成とでは全然質が違いますね、日本航空しか選べないけれど色んな所へ行って短いフライトを何度も楽しみたいって方は回数で、海外とか遠方へ行きたいって方はポイントって事になるでしょうか…


あとは修行によるデメリット?(→はパンピーの考え?)

まず距離と時間の感覚がパンピーと乖離してしまいます、4時、5時台の電車に乗って空港へ行き7時台の便に搭乗する事が特別な事と思わなくなります。(→何でそんな早い時間の便?4時、5時台なんてまだ寝てるよ)

大阪から札幌や沖縄が2時間で行けるので、新幹線で東京へ行くより近いと感じるようになります。(→1,000km以上離れているんだから遠いに決まってるじゃん)

そして空港がアミューズメント施設と勘違いしそうになり、待ち時間は大人しく待合で待たずにひたすら空港内をウロウロし次来た時に何処に何が有るのか分かるように把握しようとします。(→搭乗口前の待合でジッと待つ)

金色カードを持つようになると、10分でも時間が有ればカードラウンジに入ろうとします。(→10分しかないならサッサと保安検査受けた方が…)

目標の70%を超えるあたりからプレミアムカウンターとか航空会社のラウンジがやたらと気になり出して、利用されている方や優先搭乗される方への羨望の眼差しと共に「私も…」と意識し出します。(→へぇ~何か特別な人なんかねぇ~)

お空を飛ぶ飛行機を見ると「急性飛行機搭乗したい症候群」が発症し、フライトレーダーで便名や出発地のチェックし便名や機材名等(JLxxx便やエアバスA320とか)を当てられると喜ぶようになります。(→あ、飛行機だ)

全日空はフライトの翌日(日本航空は翌々日)にアプリ画面を開いてマイルには目もくれずポイント、回数が更新されてるのを見てニヤニヤします、更にその翌日にステータス変更が有ると超絶に喜びます。(→マイルしか見ない)

乗継ぐ度に行きたい所が増えていきます、特に離島はその傾向が強いです。(→これはパンピーでも同じかな?)


何だかんだとあっと言う間に終わってしまった修行ですが、計画する楽しさ+飛行機に乗る楽しさ+計画通り実行出来た楽しさ+全日空は翌日(日本航空は翌々日)にフライトマイルやポイント、回数が更新される楽しさの4つが有りました。

2年間掛けて達成する予定を半年強に詰めてしまった為、短期間に物凄いお金が掛かってしまいましたけれど、近年はずっと(改元時の10連休を含む)GWや盆休み等の長期休暇を取得出来ず長距離ツーリングへ行けなかった事と今年は特に昨年末からの多忙と新型コロナウイルスの影響で自粛が叫ばれていた事も有りストレスが頂点に達していたのも有りました。

勿論、無策で修行していた訳では無く毎朝の検温や徹底したマスクの着用や手の消毒、買い物時は現金ではなく(マイルが貯まるのも有りますが)クレジットカードの使用や人との接触、不要な移動を慎む他に移動した場合の履歴(搭乗券や買い物時のレシート保管等)で自らの行動が後日でも追えるようにしました。

結果論ですけれど最終の搭乗から2週間経過した時点で特に体調の変化はなく、発熱等の症状も見られない事からエアライン修行による感染については問題無いのではと思われます。

今後はステータスを活かしてオンオフ問わず、飛行機利用時は余裕ある移動が出来るのではと思いますし、実際にビジネスで日本航空、プライベートで全日空を利用しましたがとても快適な移動でした。

飛行機の利用頻度が頻繁とはいかないにしても、それなりの回数が有るのでこう言うサービスを受けられるのは有難いです。

それにしても新型コロナウイルスの影響が長引いて各航空会社もかなり苦しくなって来ていますね、巷では統合してJANAなんて話も出て来ていますし…

航空会社も誕生と合併、消滅を繰り返してきた歴史が有りますね、日本エアシステムと日本航空の合併は記憶に新しいですし、スカイマークエアラインズや北海道国際航空の誕生や親会社変更に伴いフェアリンク改めアイベックスエアラインズになったりもしましたね。

LCC誕生後もエア・アジアの撤退やバニラエアがピーチ航空に吸収されたりとか…

早く有効なワクチンが開発されて、気兼ねなく旅行へ行けるように戻って欲しい物です。
nice!(0)  コメント(0) 
共通テーマ:旅行

nice! 0

コメント 0

コメントの受付は締め切りました